国境付近の兵力増員 断続的に砲撃続く 印パ緊張1週間

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インド軍による砲撃の跡を示すパキスタン側の村人=5日、AP
インド軍による砲撃の跡を示すパキスタン側の村人=5日、AP

 【ニューデリー松井聡】インド北部で起きた自爆テロをきっかけにしたインドとパキスタンの対立が、戦闘機による交戦にまで発展してから6日で1週間。パキスタン側が、撃墜したインド空軍機のパイロットを拘束3日目に解放し、いったんは小康状態になりつつある。ただ両国は領有権を争うカシミール地方や国境付近の兵力を増員するほか、断続的に砲撃も続いており、「核保有国」同士の不安定な関係は継続しそうだ。

 発端は先月14日にカシミール地方のインド側でインドの治安部隊員40人が死亡した自爆テロ。パキスタンに拠点を置くイスラム過激派ジェイシモハメド(JeM)が犯行声明を出した。インドが「パキスタン軍が組織を支援している」と非難してきた組織で、インド軍は報復措置として先月26日にパキスタン北東部を空爆し、「JeMの訓練キャンプを攻撃した」と主張。パキスタン領空内への侵入は1971年の第3次印パ戦争以来だ…

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