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虐待を受けた被害児童が昨年1年間で1394人に上り、うち36人が死亡した。警察は過去最多となる4571人を保護したが、児童相談所や警察が虐待疑いを把握しながら、子どもが死亡するケースは近年、後を絶たない。
2016年に神奈川県厚木市で生後1カ月の長男(後に死亡)に揺さぶるなど暴行を加え、重度の脳機能障害を負わせたとして父親(26)が傷害罪で起訴された事件では、児童相談所と県警の連携が取れていなかった。
長男が病院に搬送されたのは16年12月だった。厚木児童相談所は入院中の長男を一時保護し、県警は17年1月下旬の時点で父親が児相に対し、揺さぶりを認めた上で「わざとではない」と説明しているとの情報を確認したが、乳児が死亡するまで両親への事情聴取などをしていなかった。ある捜査関係者は「揺さぶりを認めているのに、両親に一度も事情を聴かないなんてありえない。幹部が指揮をとって対応すべきだった」と話す。
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