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袴田さんが恩赦出願 静岡地検に 再審請求は継続

 1966年に静岡市で起きた「袴田事件」で死刑が確定し、静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌元被告(83)=最高裁で特別抗告審中=と姉の秀子さん(86)が20日、静岡地検に恩赦を出願した。再収監の阻止が目的で、再審請求はこれまで通り継続する。

 恩赦は裁判によらずに国家の刑罰権を消滅させたり、裁判の内容・効力を変更または消滅させたりする制度。今回、袴田さん側は「誤判の蓋然(がいぜん)性が高い」ことなどを理由とし、「刑の執行の免除」を求める個別恩赦を出願した。地検は中央更生保護審査会に上申し、同会が今後審査する。

 袴田さんは、2014年の地裁による再審開始決定に伴って47年ぶりに釈放された。東京高裁が昨年6月に地裁決定を取り消したが、地裁が認めた死刑と拘置の執行停止は維持され、袴田さんは地元の浜松で暮らしている。ただ、特別抗告審の結果によっては再収監の可能性がある。

 袴田さんは長期の拘置による拘禁症の影響で精神的に不安定な状態が続いており、弁護団は「再収監となれば世界的にも類を見ないあしき前例となる」としている。

 出願後に記者会見した秀子さんは「巌は今も拘置所にいる時と変わらず、自分の世界を維持している。恩赦に期待したい」と話した。また、弁護団の白山聖浩弁護士は「新天皇即位に合わせて実施される見込みの恩赦を見据え、問題提起の意味もある」と述べた。【古川幸奈、高場悠】

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