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大滝詠一さん初のライブ盤 記念のラジオ特番公開収録 120人が貴重音源堪能

公開収録の様子。大滝詠一さんのライブ音源について語る(左から)上柳昌彦さん、能地祐子さん、湯浅学さん、島村文彦さん=ニッポン放送提供

 2013年末に65歳で亡くなったシンガー・ソングライターの大滝詠一さんの初のライブアルバム発売を記念して、ニッポン放送で特別番組「1983年夏 大滝詠一 最後のステージ」(3月25日午後6時)が放送される。番組の公開収録が21日、東京・有楽町の同局のイマジンスタジオで行われ、招待されたリスナー120人は貴重な大滝さんの音源を大音響で楽しんだ。【井上知大】

公開収録の様子。大滝詠一さんのライブ音源について語る(左から)上柳昌彦さん、能地祐子さん、湯浅学さん、島村文彦さん=ニッポン放送提供

 大滝さんは1968年の早大入学後、細野晴臣さん、松本隆さんらと、日本語でロックを歌う「はっぴいえんど」を結成。バンド解散後は、多重録音を駆使した独自の音楽制作手法を確立し、アルバム「A LONG VACATION」(81年)のヒットなどで知られる。

 21日に発売されたライブアルバムのタイトルは「NIAGARA CONCERT'83」。80年代以降、ほとんどライブをしなかった大滝さんが、個人名義で出演した最後のライブ「ALL NIGHT NIPPON SUPER FES'83」(83年7月24日、西武球場)を音源化したもの。現在の「夏フェス」に当たるイベントで、他にサザンオールスターズやラッツ&スターも出演した。

 21日の公開収録は、ニッポン放送で「上柳昌彦 あさぼらけ」を担当するラジオパーソナリティーの上柳昌彦さん(61)が進行。ゲストとして登場した音楽評論家の能地祐子さんと湯浅学さん、音楽ライターの島村文彦さんと、当時のエピソードや大滝さんの音楽へのこだわりなどを、音源を聴きながら語り合った。

 今回のライブアルバムには、代表曲の「君は天然色」「恋するカレン」のほか、森進一さんに提供した「冬のリヴィエラ」を英語詞でセルフカバーした「夏のリビエラ」、薬師丸ひろ子さんに提供した「探偵物語」などが収録されている。ライブでは、新日本フィルハーモニー交響楽団が大滝さんのバックを務め、24チャンネルのマルチトラックで録音しているため、当時のライブ音源とは思えないほどの高音質で楽しむことができる。

(左から)上柳昌彦さん、能地祐子さん、湯浅学さん、島村文彦さん=ニッポン放送提供

 ライブアルバムのライナーノーツを執筆した能地さんは毎日新聞の取材に「大滝さんの生涯で最も大がかりなライブ。レコーディングスタジオをそのままスタジアムに持ってきて彼のやりたいことを再現したライブだ」と語った。島村さんは「ライブでこのような録音をする人は前代未聞。舞台袖で見ていた(サザンの)桑田(佳祐)さんが、録音機材をうらやましがっていたようだ」、湯浅さんは「人もお金もものすごくかかったライブで、大滝さん自身も自腹を切って壮大な実験をした」などと振り返った。

 生前の大滝さんと親交のあった上柳さんは公開収録終了後、「大滝さんと同世代の方から19歳の学生まで幅広い人が来てくれた。19歳なりに大滝さんの音楽をたどって、楽しんでいて『大滝イズム』が受け継がれていると感じた」と笑顔。今作の初回限定版には高校時代の大滝さんが歌うビートルズの「イエスタデイ」の音源も収録されている。「大滝さんは恥ずかしがり屋なので、生きていたらこんなの世に出すなって言うかもしれないけれど、彼の根っこにある音楽やいろんな表情をぜひ知ってほしい」と話した。

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