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八回2死二塁で最後の打席、イチローは6球目を打つ

【アスレチックス-マリナーズ】八回表マリナーズ2死二塁、遊ゴロを放ち一塁を駆け抜けるイチロー=東京ドームで2019年3月21日、梅村直承撮影

 試合が4分、止まった。八回、右翼の守備に向かったイチローに交代が告げられた。ダッグアウト前で出迎えた菊池ら選手、スタッフと次々とハグ。45歳のベテランの目に涙はない。総立ちで拍手を送るスタンドに手を上げてあいさつすると、現役時代にマリナーズなどで活躍し、イチローも憧れたOBのケン・グリフィーさんと固く抱き合い、そのままベンチ裏に消えた。

    【アスレチックス-マリナーズ】八回裏、交代を告げられベンチ前で選手たちの出迎えを受けるイチロー(中央)=東京ドームで2019年3月21日、梅村直承撮影

     八回2死二塁の場面。イチローにとって、メジャーで最後となる打席が巡ってきた。6球目を打って遊ゴロに倒れた。シーズン開幕戦から9番・右翼で2試合続けて先発出場したが、この日も4打数無安打に終わり、結局、東京で快音を響かせることなく、5打数無安打、1四球で終えた。

     今年がメジャー19年目。だが、チーム内での立場は「レギュラー」ではない。けがで調整が遅れ、日本に同行していないレギュラー格の外野手もいる。今回の日本遠征のみベンチ入り人数が28人で、米国に戻ると、25人に絞られ、イチローがメジャーにい続けるのは難しいのが現状だった。それは、本人も理解していたはずだ。

     来日した際の記者会見。打率1割にも満たなかったオープン戦での成績を踏まえ、イチローは「ここ(東京)にいるというのはありえない。日本人でいることで、すでに勝ち組なんだなと思う」と話し、サービス監督を大笑いさせた冗談は半分、本心だったのかもしれない。「最低でも50歳まで現役続行」を公言していたイチローが、マリナーズのユニホームを脱いだ。【田中将隆】

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