桜田氏の失言「被災地を愚弄」「自らとどめ刺した」 地元・千葉からも厳しい指摘

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辞意を表明する桜田五輪担当相=首相官邸で2019年4月10日午後8時51分、宮間俊樹撮影
辞意を表明する桜田五輪担当相=首相官邸で2019年4月10日午後8時51分、宮間俊樹撮影

 「復興五輪」の仕切り役の桜田義孝五輪相の突然の辞任。繰り返された失言には、東日本大震災の被災地に関するものもあり、東北の被災地や、液状化被害に苦しんだ住民もいる地元・千葉県民からは「被災地を愚弄(ぐろう)している」など厳しい指摘も相次ぎ、統一地方選への影響を懸念する声も漏れた。

 桜田氏が失言したのは、岩手県が地元の高橋比奈子衆院議員(比例東北ブロック)のパーティー。震災で住民の1割弱が死亡・行方不明となった同県大槌町出身で、自民党県連幹事長の岩崎友一県議は「誠に遺憾。それ以外にない。被災地を愚弄している。復興五輪が薄れてしまう。残念を通り越して言語道断だ」と憤った。

 桜田氏は3月にも自身の選挙区内の集会で「(震災時に)国道や東北自動車道が健全に動いていた」などと事実誤認の発言をし、謝罪。4月9日の参院内閣委員会でも、被災地の宮城県石巻(いしのまき)市を3回にわたり「いしまき」と言い間違えた。聖火リレーの出発地誘致活動をしてきた石巻市体育協会の伊藤和男会長(72)は「政治家に向いているのかな。復興五輪がこんな形で話題になり残念」と話した。

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