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尖塔崩落にパリっ子ら「ああ」「つらい」 ノートルダム大聖堂火災

激しく燃えるノートルダム大聖堂=パリで15日、賀有勇撮影

 【パリ賀有勇】フランス・パリのシンボルであり、世界中のカトリック教徒に親しまれてきたノートルダム大聖堂が15日、火災に見舞われた。「どうして……」。炎に包まれる大聖堂を見つめる人々は悲しみにくれ、見守る教徒らの合唱の声が街に響き渡った。

 火災が発生した15日夕方。多くのパリっ子らがセーヌの川岸でビールやワインを飲みながら春の陽気を楽しんでいた。だが、大聖堂から白煙が立ち上ると、多くの人々が大聖堂があるシテ島を目指して歩いた。交通規制で車道が渋滞する中、緊急車両のサイレンが鳴り響いた。

 発生から約1時間後、大聖堂の尖塔(せんとう)が崩落すると、付近に集まった人々から「ああ」という声が漏れた。風で運ばれてきた火の粉や火がくすぶっている木片が人々に降り注いだ。

 大聖堂から約200メートル西側にあるサンミッシェル橋では、多くの市民らが消火活動を見守った。仏語教師のニコラ・ランベールさん(55)は、「ノートルダムはいつの時代もパリの中心部に存在した『パリの心臓』だ。見るのもつらい」と涙を拭いながら語った。

 ルーシー・デギュスタンさん(29)は「永遠というものは存在しない。悲しいできごとだが、再建して新たな歴史を刻んでほしい」と話した。

 大聖堂では2015年のパリ同時多発テロ後、観光客や治安要員らを狙ったテロ未遂事件が2件発生。だが、エッフェル塔などと並ぶパリを象徴する場所の一つであり、観光客や市民らの足が途絶えることはなかった。

 16日未明に火の勢いが沈静化すると、カトリック教徒の若者らが規制区域外から大聖堂に向かって聖歌を合唱していた。澄んだ歌声が、21日のキリスト教の復活祭(イースター)を前に災禍に見舞われた街を癒やしていた。

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