天皇、皇后両陛下 「被災者と目線が一緒」だった阪神大震災被災地訪問

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被災地を訪問された天皇、皇后両陛下のことを語る斎藤富雄・神戸山手大学長=神戸市で、井上元宏撮影
被災地を訪問された天皇、皇后両陛下のことを語る斎藤富雄・神戸山手大学長=神戸市で、井上元宏撮影

 30日に退位される天皇、皇后両陛下は、阪神大震災の発生から2週間後の1995年1月31日、日帰りで被災地を訪問した。ライフラインの復旧も進まず、まだ混乱も続いていた当時、兵庫県の知事公室次長として両陛下を迎えた斎藤富雄・神戸山手大学長(74)は「被災者への思いにあふれるお姿が忘れられない」と振り返る。

 震災前年に県内で全国植樹祭が開かれ、その1年以上前から植樹祭に出席する両陛下の訪問準備に携わった。しかし、震災後のご訪問を宮内庁から打診されたのは、わずか1週間前。行程をまとめたしおりの印刷を頼める業者もなく、県職員が地図を切り張りするなど、まさに手作業での準備だった。

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