徳島県立3病院のシステム整備 「電子カルテ共有」交付金保留で県負担5億円増

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厚生労働省がサイト上で公表している2017年度「地域医療介護総合確保基金」の県の事業計画には、「県立3病院での病院総合情報システム統一化」と県立3病院のみ整備する内容が明記されている
厚生労働省がサイト上で公表している2017年度「地域医療介護総合確保基金」の県の事業計画には、「県立3病院での病院総合情報システム統一化」と県立3病院のみ整備する内容が明記されている

 徳島県病院局が2017~18年度、国補助を受けて県立3病院に整備した電子カルテ共有システムを巡り、国がいったん決定した補助交付を18年度末になって保留としたことから県病院局が国基金10億円を使えず、今年3月に埋め合わせの地方債発行を余儀なくされたことが16日、県病院局などへの取材で分かった。地方債の一部は後日、国費でまかなう見込みだが、県負担が少なくとも約5億円増えたという。【大坂和也】

 厚生労働省や県によると、県が進めたのは、医療機関の情報共有ネットワークを整備する「地域医療総合情報連携システム構築事業」(総事業費約20億円)。県は事業費の半額(約10億円)を基金交付金で賄う内容で申請し、17年12月に厚労省から交付決定も受けた。残る10億円は国が半額を負担する地方債を発行し、最終的に20億円のうち県負担は約5億円のはずだった。

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