農水省所管の官民ファンド、累損92億円に 相次ぐ巨額損失、問われる政府の関与
毎日新聞
2019/6/8 16:13(最終更新 8/7 17:53)
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農林水産省が所管する官民ファンド「農林漁業成長産業化支援機構(A―FIVE)」の今年3月末までの累積損失が、約92億円になる見通しになった。2013年の開業以降、投資実績が振るわず、昨秋には投資先が経営破綻するなど、18年度だけで赤字が約28億円拡大。官民ファンドでは、海外需要開拓支援機構(クールジャパン機構)に次ぐ巨額の損失で、政府関与の投資ビジネスのあり方が問われている。【山下貴史/統合デジタル取材センター】
官民ファンドは政府と民間企業が共同出資して設立した投資組織。高度な研究開発や地域振興など政府の成長戦略を後押しし、リスクの高い分野に投資することで、民間投資を喚起するのが目的。内閣府によると、14ある官民ファンドのうち12が第2次安倍内閣発足以降に設置・改組された。
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