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毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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ゴラン高原がトランプ高原に=東洋大学国際学部教授・横江公美

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 うそみたいな話だが本当の話だ。6月16日、イスラエルのネタニヤフ首相は、シリアから奪ったゴラン高原に建設する新たな入植地を「トランプ高原」と名付けると発表した。

 イスラエルは1967年の第3次中東戦争でゴラン高原を占領。トランプ米大統領は今年3月、国連や主要国の反発をものともせず、ゴラン高原のイスラエル主権を認めた。2017年12月にはエルサレムをイスラエルの首都であると認め、米大使館をテルアビブからエルサレムに移している。いずれも今までの国際秩序を無視している。なぜ、トランプ氏はこれほどまでに親イスラエルなのか。

 ネタニヤフ氏は教育も経歴のほとんども米国の東海岸で積んできた。米メディアのインタビューでは、首相になった時、テルアビブをマンハッタンのようにしたいと思っていたと回顧し、今では高層ビルが建ち並んでいると胸を張った。ネタニヤフ氏はトランプ的発想を持っているのだ。

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