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プラごみと割りばしと捕鯨=吉見宏・北海道大大学院教授

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 大阪で開催された今年の主要20カ国・地域(G20)首脳会議。毎日新聞の6月27日朝刊は「海洋プラごみゼロ」を見出しに日本の提案を報じ、閉幕にあたっては、30日の社説でG20の成果としてこれを評価した。

 プラスチックごみによる海洋汚染と生態系への影響が世界的な重要課題になっている。今や、使い捨てのプラスチック製品に対する視線は厳しい。私が参加したニュージーランドでの学会の懇親会では、木製の使い捨てナイフとフォークが用意され、往復のニュージーランド航空機内では木製の柄の歯ブラシが提供された。

 ここで二つ疑問が生じる。その一つは、かつて諸外国から日本の割りばしが批判されたことである。その後、日本の飲食店では、プラスチック製のはしが普及した。一方で、割りばしを批判してきた国々において、木製の使い捨てナイフやフォークが普及する状況をどう理解すべきなのか。

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