身体拘束

精神科、東日本で高い割合

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 精神科病院で入院患者のうち手足をベッドにくくりつけられるなど身体拘束された人の割合は、東日本で高く西日本は低い傾向にあり、都道府県別では最大20倍の開きがある。調査した杏林大の長谷川利夫教授(精神医療)は「不要な拘束が行われている可能性がある」として実態を調べるべきだと話している。

 厚生労働省が6月末に公表した2018年度の精神保健福祉資料を基に、都道府県ごとの入院患者のうち拘束された人の割合を分析した。最も高いのは埼玉の9.04%。千葉(8.27%)、北海道(7.74%)、神奈川(7.70%)と東日本が上位に並んだ。

 最も低いのは香川の0.44%、次いで岡山(0.86%)、宮崎(1.13%)、和歌山(1.26%)。全国平均は4.05%で、埼玉と香川では約20倍の開きがあった。18年度に全国で身体拘束された人数は1万1362人で、17年度より1166人減少した。

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