山口・下関市 ウニ養殖化、技術確立へ 瓶詰め発祥 食味に手応え

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一口サイズのウニを試食し、味や色などを評価する審査員ら=下関市で、近藤綾加撮影
一口サイズのウニを試食し、味や色などを評価する審査員ら=下関市で、近藤綾加撮影

 瓶詰めウニ発祥の地の山口県下関市で、原料となる下関産バフンウニの育成技術の開発が進んでいる。市が2017年から2年かけて海上いかだで育てたウニの食味試験が19日、同市吉母の市栽培漁業センターであった。審査員らは、付加価値の向上を目指して同市名産のトマトやアスパラガスなどを餌に与えた養殖物など計4種類の味や色などを評価。市は、来年度末までに養殖化に向けた技術の確立を目指す。【近藤綾加】

 センターによると、餌となる海藻が海温上昇などで減り、同市沿岸のバフンウニの漁獲量が減少。市内の県漁協17支店のバフンウニ(むき身)の漁獲量は、08年の3.7トンから17年は0.9トンと激減している。原料の確保が難しいとの加工業者の要望を受け、17年からセンターが育成技術の開発に乗り出した。

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