インドのロヒンギャ難民 「強制送還」に不安募らせ ヒンズー至上主義に危機感

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インドからバングラデシュへの移住を検討しているロヒンギャ難民のヌールさん=ニューデリー郊外で2019年8月23日、松井聡撮影
インドからバングラデシュへの移住を検討しているロヒンギャ難民のヌールさん=ニューデリー郊外で2019年8月23日、松井聡撮影

 70万人超のミャンマーの少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」が避難するきっかけとなった衝突から25日で2年が経過した。大半は隣国バングラデシュに逃れたが、インドにも2万人以上のロヒンギャ難民がいるとみられている。インドでは近年、ヒンズー教徒がイスラム教徒を襲撃する事件が発生。「ヒンズー至上主義のモディ政権がロヒンギャを強制送還する」との警戒感も広がっており、不安な日々を過ごしている。

 「ロヒンギャ危機」はミャンマー治安部隊とロヒンギャ武装集団との2017年8月25日の衝突が発端だが、衝突はそれ以前にも起きており、インドにも断続的に難民が流入していた。バングラと異なり公設の難民キャンプはなく、NGOが用意した私設キャンプやスラムなどで暮らす。

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