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消費税10% 生活どう変わる

10月1日に迫った消費税率引き上げでは、生活必需品の税率を現行の8%に据え置く軽減税率が初めて導入される。ポイント還元制度も実施されるため、対象商品の線引きや価格が複雑化する。

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消費税10% 生活どう変わる

軽減税率 すき家、持ち帰り「同価格」 牛丼3社、対応分かれる

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牛丼チェーン大手3社の軽減税率への対応
牛丼チェーン大手3社の軽減税率への対応

 牛丼チェーン「すき家」を展開するすき家本部は3日、10月の消費税増税時に導入される軽減税率の適用について、店内飲食と持ち帰りの税込み価格を統一すると発表した。牛丼大手では、松屋も税込み価格をそろえる方針だが、吉野家は店内10%、持ち帰りは8%の軽減税率を適用する方針で、対応が分かれた。

 すき家は、主力商品の「牛丼並盛」について、現行の350円の税込み価格(本体価格325円+消費税8%分の25円)を据え置く。店内で食べても、持ち帰っても価格は同じだ。店内飲食は本来、消費税増税によって10%の税率が適用されるため、本体価格を319円に引き下げた形になる。同社は他の一部メニューを値上げすることでカバーするという。「お客様の利便性を考慮し分かりやすい価格に設定した」(広報)と説明する。

 松屋も税込み価格をそろえる方針だ。本体価格に8%と10%の税率をそれぞれ適用すれば、税込み価格に端数が生じる場合がある。しかし、店舗に設置された券売機は1円と5円に対応しておらず、全店で設定を変更するなどの対応を取った際のコスト負担が重いと判断したようだ。「看板商品の価格変更は会社のイメージに与える影響も大きい」(松屋フーズ広報)として、具体的な価格設定を検討している。

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