ラグビーW杯2019

レジェンドの伝言 宿沢広朗さん/中 猛練習で頭角、早大黄金期築く /埼玉

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伝統の早慶戦で、慶大ゴール前のスクラムから突進しトライする宿沢広朗さん(右から3人目)=秩父宮ラグビー場で1972年11月23日
伝統の早慶戦で、慶大ゴール前のスクラムから突進しトライする宿沢広朗さん(右から3人目)=秩父宮ラグビー場で1972年11月23日

努力は運を支配する

 「努力は運を支配する」。熊谷高から早大へ進み、スクラムハーフ(SH)として早稲田ラグビーの黄金期を築いた故宿沢広朗さんが残した言葉だ。大学3年の1972年1月、日本選手権決勝に由来する。

 三菱自工京都を1点差で追う終了間際、敵陣スクラムから宿沢さんが狭いサイドにパスを回し、密集から今度はオープン攻撃へ。味方が敵の背後へ小さく蹴り上げた楕円(だえん)球はゴール前でバウンドし、走り込んできた選手の胸にすっぽりと収まった。逆転トライで連覇した瞬間だった。

 宿沢さんは卒業時の校友会誌「早稲田学報」に記した。「ラッキーに思えるバウンドには練習のつみ重ねが凝縮されていた」

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