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10月1日に迫った消費税率引き上げでは、生活必需品の税率を現行の8%に据え置く軽減税率が初めて導入される。ポイント還元制度も実施されるため、対象商品の線引きや価格が複雑化する。
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10月の消費税増税を控え、レジメーカーが小売店などの「駆け込み導入」への対応に追われている。税率8%と10%が混在し会計が複雑になるため、政府は複数税率対応レジの導入を促進。メーカー各社はフル生産を続けているが、小売店側の出足が遅かったこともあり9月末までに間に合わないケースも出る見込みだ。10月以降も注文を受け付け、できるだけ早い納品を目指す。
中小事業者向けのレジを7機種販売するシャープでは6月中旬以降に注文が急増した。「例年の2倍ほどの注文がある。想像以上の売り上げ」(広報)といい、品薄状態が続く。生産数を増やしているものの、今から注文を受けても9月中の納品は難しいという。レジ大手のカシオ計算機も、中上位機種を中心に前年比約2倍に売り上げが伸びているという。
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