薬師寺

　奈良市（ならし）にある寺（てら）で、法相宗（ほっそうしゅう）という仏教（ぶっきょう）の宗派（しゅうは）の大本山（だいほんざん）です。天武（てんむ）天皇（てんのう）が皇后（こうごう）（のちの持（じ）統（とう）天皇（てんのう））の病気（びょうき）が治（なお）ることを祈（いの）り、７世紀（せいき）に建（た）てられ、８世紀（せいき）に今（いま）の場所（ばしょ）に移（うつ）りました。国宝（こくほう）の東（とう）塔（とう）はそのころから残（のこ）る唯一（ゆいいつ）の建物（たてもの）で、７３０年（ねん）に建（た）てられたと考（かんが）えられています。大（おお）きい屋根（やね）と小（ちい）さい屋根（やね）にリズムがあるように見（み）え、「凍（こお）れる音楽（おんがく）」と評（ひょう）されます。東（とう）塔（とう）のほか、薬師三尊（やくしさんぞん）像（ぞう）や吉祥天女（きちじょうてんにょ）画像（がぞう）が国宝（こくほう）になっています。

　薬師寺（やくしじ）は「古都奈良（ことなら）の文化財（ぶんかざい）」の一（ひと）つとして世界文化遺産（せかいぶんかいさん）に登録（とうろく）されています。