「京大」よりも「実力で…」 強い意志貫き山西が金メダル 20キロ競歩 世界陸上
毎日新聞
2019/10/5 11:07(最終更新 10/5 17:51)
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陸上の世界選手権は第8日の4日、ドーハで男子20キロ競歩が行われ、世界ランキング1位の山西利和(23)=愛知製鋼=が1時間26分34秒で金メダルに輝いた。この種目の日本選手のメダル獲得は五輪、世界選手権を通じて史上初。
フィニッシュしても、山西には笑顔がほとんどなかった。
「勝ったけど、偶然、相手が来なかっただけ」。7キロ過ぎから先頭に出て一人旅を続けた。追いつかれても残り3キロでペースアップするプランだったが、2位以下の選手の追い上げはなく、自身も疲労でペースを上げられなかった。金メダルを取ってもなお、勝ち方にこだわる。強い意志こそ山西の持ち味だ。
これまでも、自分の意志を貫いてきた。出身の堀川高は京都屈指の進学校。3年時に世界ユース選手権1万メートル競歩で優勝したが、競歩の強豪私学ではなく京大に進み、工学部で物理工学を専攻した。
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