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2020年 東京五輪・パラリンピック 決戦の舞台、栄光へ跳躍(その1) /神奈川

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坂井丞選手=神奈川県相模原市中央区のさがみはらグリーンプールで
坂井丞選手=神奈川県相模原市中央区のさがみはらグリーンプールで

 2020年、東京五輪・パラリンピックが開催される。県内では野球やセーリングなど、四つの会場で熱戦が繰り広げられる予定で、さまざまな競技で県出身者やゆかりがある選手の活躍が期待される。「世界一のスポーツの祭典」を待ちきれないオリンピアンや競技関係者らの思いを伝える。

決定第1号「メダルも」 台風被害の相模原出身、地元へ恩返し誓う 板飛び込み・坂井丞選手(27)

 「東京五輪決定1号」のオリンピアンは昨年10月のある日、台風19号で被害に遭った相模原市緑区の男性の家にいた。同市で生まれ育ち、現在も練習拠点としている板飛び込みの坂井丞(しょう)選手(27)=ミキハウス=が、流れ込んだ土砂を掃き出すための掃除にデッキブラシを手にしていた。市水泳協会の知人に「お前が行くだけでいいんだ」と背中を押されて、参加したボランティアだった。

 男性は喉頭がんで声を失っていた。自宅裏の川が氾濫し、土砂が流れ込んだという。「怖くても声が出せない。どんなに怖かっただろう」と思うと、声を掛けることができなかった。休憩している時。「この人、オリンピアンなんだ」と仲間が話題にした。驚いた男性はすぐにスマートフォンで検索。地元出身とわかると目を輝かせた。「行くだけでいい」という言葉の意味を知った。2度目の五輪に向け、「自分ができることで、恩返しをし…

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