- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
家庭のしつけや学校の権威、社会の規制から離れて、好き放題に生きたい、という若者の気持ちは、古今東西、変わるものではない。そして、その表現やライフスタイルは社会に少なからず影響を与える。先駆は1970年代末の「ツッパリ」ではなかったろうか。
■ ■
ツッパリ文化の象徴だったロックグループ「横浜銀蠅」は79年に結成し、80年9月、アルバム「ぶっちぎり」とシングル「横須賀Baby」でデビューした。「オリコン(アルバム・シングル)1位、武道館公演(満員)」という公約をすべてやり遂げ、83年末解散。その間、リーゼントにサングラス、革ジャン……誰もがよけて通りそうなファッションで、ストレートなロックンロールを歌いまくった。コミックソングあり、ラブソングあり、思いのたけをシャウトする本格ロックあり。若者は、抑え込まれた気持ちを代弁するこの「ワル」風なロッカーに心酔した。その、オリジナルメンバーが「横浜銀蠅40th」として帰ってきたのだ。
メンバーは、嵐、翔、Johnny、TAKUの4人。Johnnyは解散後、レコード会社に就職し、今やレーベルの社長。残りの3人で再結成したこともあるが、「バンドの恩人のしのぶ会で、翔と顔を合わせた。翔から『やらないか』と言われ、昨春に合奏したら鳥肌が立った。40年だし、本気でやりたくなった」とJohnny。活動期間を2020年12月31日までと限定し、新作のオリジナルアルバムの「ぶっちぎりアゲイン…
この記事は有料記事です。
残り509文字(全文1133文字)