国連総会の演説、事前録画を提案

　米ニューヨークの国連本部で９月に開かれる国連総会の一般討論演説について、グテレス事務総長は１８日、各国の首脳らが事前に録画した演説を放映する形で開催することをムハンマドバンデ総会議長に書簡で提案した。渡航制限など新型コロナウイルスによる影響は長引く見通しで、「すべての加盟国の首脳らがニューヨークに来ることはできそうにない」と説明した。

　今年の国連総会は９月１５～３０日に開催され、２２日からの一般討論演説では、１９０以上の加盟国・地域の首脳級がさまざまなテーマで意見を表明する予定。今年は国連創設７５周年の節目でもある。しかし、専門家は新型ウイルスの流行は当面続くと予想しており、国連関係者からは「世界中の外交団がニューヨークで一堂に会するのは非現実的」との声が出ている。