連載

あした元気になあれ

小国綾子記者の「元気」を追いかけるコラム。

連載一覧

あした元気になあれ

細くても100本の糸を=小国綾子

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
少年院では高校卒業程度認定試験(高卒認定試験)の合格を目指す取り組みが広がっている。写真は、ある少年院の寮の一室で少年(手前)に数学を教える認定NPO法人「育て上げネット」のスタッフたち。同法人は「新公益連盟少年院分科会」のメンバーでもある=2018年7月23日、山寺香撮影(画像の一部を加工しています)
少年院では高校卒業程度認定試験(高卒認定試験)の合格を目指す取り組みが広がっている。写真は、ある少年院の寮の一室で少年(手前)に数学を教える認定NPO法人「育て上げネット」のスタッフたち。同法人は「新公益連盟少年院分科会」のメンバーでもある=2018年7月23日、山寺香撮影(画像の一部を加工しています)

 少年院を出た人が再犯することなく生きていくために、私たちにできることは何だろう? そんなテーマのオンラインイベントを先日、視聴した。犯罪被害者の悲しみは再犯を食い止めない限り、なくならない。一人一人にできることは何か、を学びたかったのだ。

 少年院入院者数(2018年)は2108人。18年間で約3分の1に減った。再犯率も成人より低い。しかし社会の目は厳しく、昔の人間関係に引きずられるなどして、出院後2年以内に10%、5年以内では16%の人が再犯し、少年院に戻ってしまうという。

 イベントを主催したのは、少年の更生支援団体らで作る「新公益連盟少年院分科会」。同会はこの日、元少年院入所者のインタビュー調査結果を発表した。再犯せずに自立して暮らしている人に「何が歯止めとなったか」を尋ねたもので、20~41歳の元少年院入所者男女10人が回答した。

この記事は有料記事です。

残り578文字(全文951文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月