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世界で食と農業の問題解決と発展に貢献した個人や団体を2年に1度表彰する「食の新潟国際賞」の大賞に、アフガニスタンでかんがい事業に従事した医師、故中村哲さんとNGO「ペシャワール会」(福岡市)、PMS(平和医療団・日本)が選ばれた。【北村秀徳】
賞は、公益財団法人「食の新潟国際賞財団」(池田弘理事長)が2010年から始めたもので、今回が6回目。食と農業分野を対象にした、国内で唯一の国際賞だ。
中村さんは1984年、パキスタン北西辺境州の州都・ペシャワル内の病院に赴任。2000年に国境のアフガニスタンを襲った大規模な干ばつによる難民への食料支援のため、飲料・かんがい用の井戸掘削を開始した。08年までに1600本の飲料用井戸、13基のかんがい用井戸を掘削した。19年には約1万6500ヘクタールのかんがいを実現したものの、同年12月、車で移動中に銃撃され、73歳で死去した。
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