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広辞苑第七版で「映画」を引くと「長いフィルム上に連続撮影した多数の静止画像を、映写機で急速に順次投影し、目の残像現象を利用して動きのある画像としてみせるもの」とある。時代を反映し「現在はデジタル撮影したものが主流」と続くものの、前提の一つは「映写機で急速に順次投影」、つまり上映だ。他人と時間と場所を共有して鑑賞する体験は、映画の一部なのだ。
それがこのコロナ禍で揺らぎ始めた。ディズニーの新作「ムーラン」のドタバタが、混乱を象徴している。当初日本での公開予定は4月17日。それが5月22日に延期され、さらに9月4日に変更。この間映画館で大々的に予告編を流し続けた。ところが8月下旬、映画館での上映はせず、自社の配信チャンネルのみでの「公開」を発表する。映画館での観客動員が見込めないなら配信の方が確実との判断だろうが、世界的メジャーの決断の…
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