高齢農家、産直ゆるデジタル 群馬・道の駅の市場、売り上げ年6億円

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自分が納品した野菜の販売状況を携帯電話で確認する飯塚玲子さん(左)=群馬県川場村で2020年9月7日午前9時2分、道岡美波撮影
自分が納品した野菜の販売状況を携帯電話で確認する飯塚玲子さん(左)=群馬県川場村で2020年9月7日午前9時2分、道岡美波撮影

 菅政権でデジタル改革が加速しているが、群馬県川場村の道の駅「川場田園プラザ」の産直市場は10年前から「ゆるーいデジタル化」を進め、今では年間6億円の売り上げを誇る。その担い手は地元の生産農家の高齢者たちだ。

年間200万人訪問

 川場田園プラザは「農業プラス観光」を掲げ、地元の農産物やヨーグルト、地ビールなど地場産品を製造・販売し、年間200万人が訪れる。ざっと村人口(約3200人)の600倍だ。客の7割が東京や埼玉からでリピート率も高く、2014年度には国土交通省の「全国モデル道の駅」に選ばれた。

 開店前の午前7時半、施設内の産直市場「ファーマーズマーケット」には、地元の生産者たちが、袋詰めした野菜を台車に積み込み、次々と納品にやって来る。高齢者の姿が目立つ。みな慣れた手つきで、自分で決めた価格をタッチパネル式パソコンで入力し、生産者名と値段が書かれたラベルを貼って陳列していく。

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