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戦後75年 若者が紡ぐ平和 語り継ぐ仲間、増やさねば=竹林静(佐賀支局)

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真剣な表情で空襲体験者の証言に耳を傾ける鹿島高2年の川崎花笑さん(左)=佐賀県鹿島市で2020年10月24日午後0時6分、竹林静撮影
真剣な表情で空襲体験者の証言に耳を傾ける鹿島高2年の川崎花笑さん(左)=佐賀県鹿島市で2020年10月24日午後0時6分、竹林静撮影

 戦後50年の1995年生まれ。現在25歳の私にとって被爆者は遠い存在だったが、大学生の時に一人の被爆者と知り合い、平和への決意に圧倒された。記者になり、取材を重ねる中で、凄惨(せいさん)な体験をした被爆者も普段はどこにでもいるおじいちゃんやおばあちゃんだと知った。当たり前に暮らしてきた人たちを一瞬で「被爆者」とし、生涯にわたって苦しめることに原爆の恐ろしさはあると感じている。

 きっかけは大学生だった2016年5月27日、テレビの生中継で見たオバマ米大統領(当時)の広島訪問。スピーチを終えたオバマ氏は一人の被爆者に歩み寄り、抱擁を交わした。後に放送されたドキュメンタリー番組で、約40年にわたって広島で被爆死した米兵捕虜について調べ、米国の遺族を捜し出す活動を続けていた広島市の森重昭さん(83)だと知った。

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