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「全国コミュニティシネマ会議2020」が、昨年12月に東京で開かれた。当初は9月の京都を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期、縮小開催となった。テーマはやはり「コロナ禍とミニシアター(上映者)」。全国のミニシアター運営者や上映者が集まり、海外からのリモート参加も加わった。
会議からは、コロナ禍の影響がありあり。緊急事態宣言で映画館が閉館した4、5月は、営業成績はほぼゼロ。再開した6月以降徐々に客足が戻り、秋には前年比7割程度まで回復したものの、12月に入って感染者が急増して出足が鈍化。特に高齢層の出控えが心配――というのが概況のようだ。応援グッズの販売やドライブイン上映など、さまざまに知恵を絞っている様子もうかがえた。
もっとも日本はまだましな方かも。ニューヨークでは「多くの映画館が3月上旬から9カ月以上閉館したまま。春までに再開するかどうか」、フランスは「映画館は再開したものの、戻ったのは常連の鑑賞者で全体は低迷。閉館した老舗映画館も」、韓国では「観客数は前年比65%減。映画館は危険という雰囲気が広がっている」と苦境を訴える。
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