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小学生の頃は新しい年を迎えると、学校や親から今年の抱負を聞かれたものである。今では何となく新しい年を始めてしまうが、「当たり前」の尊さを昨年は幾度となく意識したことから、立ち止まって今年の抱負を考えることにした。
「VUCA(ブーカ)の時代」という表現を耳にしたことはあるだろうか。2020年版経済産業省ものづくり白書によると、Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)の頭文字をつなげた造語であり、一言でいうと不確実な時代ということである。昨年の世界を取り巻いた環境は、まさにVUCAの時代に生きていることを私たちに実感させた。
しかし、未来が不確実であることが前提だとしても、今を生きる私たちは幸せでありたいと願う。そうであるならば、取り巻く環境が変化していくように、私たちの幸せのかたちも少しずつ変えていく必要があるのかもしれない。近年の傾向として、人間関係は希薄化し、仕事の分業が進み、自分の興味の範囲を検索しがちな毎日である。これはある意味、予定調和が心地よい世界だが、世の中の大きな流れからすれば少々心もとない。
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