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梅雨明け後、最初の日曜となった7月18日未明、山梨県側の富士山吉田口9合目では、首都圏の輝く夜景を見ながら、大勢の人たちがヘッドランプの明かりを頼りに山頂を目指していた。
新型コロナウイルスの感染拡大防止で昨年は全登山道が閉鎖され、1日に2年ぶりの山開きが行われた富士山。18日には山頂で数百人がご来光を眺め、本格的な登山シーズンに入った。富士山頂でご来光を背に、4年付き合った交際相手にプロポーズしていた東京都在住の藤井ラファエラさん(32)は「昨年ここでプロポーズしたかったが、来られなかった。天気も良くて最高です」と笑顔を見せ、一緒に登った仲間たちに拍手を送られていた。
いつものシーズンに戻ったかのようにも見える今年の富士山だが、山小屋関係者は「人が少ない」と口をそろえる。山頂の山小屋スタッフは、「18日朝の登山者はコロナ以前の平日並みだ」と話していた。2019年の登山者は、吉田口だけで約15万人(72日間)。山小屋は「3密」状態が一般的だったが、今年は一変した。各小屋は定員を従来の半数ほどに抑え、寝室を個室風に区切ったり、検温や消毒液の準備、換気扇の新設など感…
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