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「人生で最も死を身近に感じた」 経験者が語るコロナ中等症の恐怖

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自宅療養中の男性が保健所に送ったメールの文面。治療や宿泊療養への切り替えを訴えている=男性提供(画像の一部を加工しています)
自宅療養中の男性が保健所に送ったメールの文面。治療や宿泊療養への切り替えを訴えている=男性提供(画像の一部を加工しています)

 新型コロナウイルスの感染「第5波」では、中等症や軽症の患者が多いのが特徴だ。重症に比べて穏やかなイメージがあるが、実際はどうなのか。「人生で最も死を身近に感じた」という、ある男性の闘病体験に耳を傾けた。

 厚生労働省の「診療の手引き」によると、軽症は「呼吸器症状なし」または「せきのみで呼吸困難なし」の段階。中等症には2段階あり、呼吸困難で肺炎の所見がある中等症Ⅰと、そこから血中酸素濃度が93%以下に悪化し、酸素投与が必要な中等症Ⅱがある。ICU(集中治療室)に入ったり、人工呼吸器を装着したりすると重症となる。

 大阪府内の会社員の男性(30)は4月、中等症Ⅱ相当の病状を経験した。当時は第4波のさなかで、特に大阪では病床が逼迫(ひっぱく)し、症状が重くても入院が難しく、男性も自宅療養を強いられた。

 4月13日にせきが出始め、15日には37度台に熱が上がった。…

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