- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
昨秋の自民党総裁選圧勝からわずか1年で、菅義偉首相の退任が決まった。民意という推進力を失い、八方塞がりの状況に窮した末の退陣である。
新型コロナウイルスは確かに手ごわい敵だ。だが、危機管理を担う官房長官として前政権時代から取り組んできた。本格政権を目指すのなら、コロナ後の日本を見据えた行程表を提示し国民の理解と協力を得るのは当然だった。にもかかわらず、首相は「目先のことを全力でやる」と述べるにとどまった。
「国民のために働く内閣」をうたった首相は、小さくても早期に成功事例を積み上げる戦略を取った。携帯電話料金引き下げやデジタル庁発足など、結果を出したものもある。実務能力の高さは示した。
この記事は有料記事です。
残り572文字(全文869文字)