三菱重工East、勝利導いた新人の心構え　都市対抗西関東2次

　都市対抗野球大会の西関東2次予選は15日、横浜スタジアムで代表決定リーグがあり、三菱重工EastがENEOSを4―1で降した。この試合で記者が注目したのは、新人ながらレギュラーに抜てきされた中山遥斗（23）のプレー。統合で再出発を図るチームにとって、欠かせない歯車となっている。

　3番を打つ中山は「打順は3番が一番やりやすい」と話す。前を打つ1、2番打者の時、投手の球筋をじっくり見て準備できるからだ。「回をまたいでしまうとイメージが消えてしまう」と、第1打席を最も重視する。その集中力を見事に発揮した。

　一回の第1打席。中山は追い込まれ、ファウルで粘ってタイミングをはかるうちに確信した。「カットボールをファウルにしていたので投げる球がなくなり、最後は真っすぐ一本に絞っていた」。狙い通りに外角高めに来た7球目の直球を捉えると、打球は右方向にグングン伸び、右翼フェンスぎりぎりに飛び込んだ。追い込まれたら右方向と決めているだけに、イメージ通りの貴重な先制アーチとなった。

　さらに見逃せないプレーがある。二回の…