がんと家族巡るドラマ「灯に佇む」 どう生きるかへの問い
毎日新聞
2021/9/16 15:09(最終更新 9/16 17:20)
有料記事
944文字
- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
今年創立25周年の名取事務所が記念公演第2弾として9月24日~10月3日、東京・下北沢の小劇場B1で「灯に佇(たたず)む」を上演する。がんの有償治験薬「丸山ワクチン」を取り上げ、がん治療と家族を巡る奥行きのあるドラマは、演劇集団円の内藤裕子の書き下ろしだ。演出も内藤。
丸山ワクチンは1976年、厚生省(当時)に認可申請されたが81年、不認可に。しかし異例の有償治験薬として使用されている。以前から「(がん治療の)選択肢から丸山ワクチンが外れていることに理不尽さを感じていた」と言う名取敏行プロデューサー。数年前の知人からの電話が、思いを呼び起こした。「今もって状況が変わっていないことに怒りに近いものを感じた。これは芝居でやるしかないと思った。家族のドラマにした方が説得力を持つのではないか」。これまで、藍染めや林業などをモチーフにした、綿密な取材に…
この記事は有料記事です。
残り567文字(全文944文字)