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2021自民党総裁選

岸田文雄首相による新内閣が発足しました。内閣について考察した記事や各国の反応をまとめています。

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岸田氏、人事本格化 二階派「干される」不安の声 河野氏は「降格」

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自民党の派閥の会合で言葉を交わす麻生太郎副総理兼財務相(右)と自民党税制調査会の甘利明会長=東京都千代田区で2021年9月30日午後0時16分、竹内幹撮影
自民党の派閥の会合で言葉を交わす麻生太郎副総理兼財務相(右)と自民党税制調査会の甘利明会長=東京都千代田区で2021年9月30日午後0時16分、竹内幹撮影

 自民党の岸田文雄総裁は、幹事長に甘利明税制調査会長を起用するなど党役員人事を固めた。総裁選で争った河野太郎行政改革担当相と高市早苗前総務相を執行部に取り込み、当選3回の福田達夫国対副委員長を総務会長に抜てきし「老・壮・青」のバランスにも配慮した。一方、総裁選で支援を受けた派閥への配慮も鮮明となり、衆院選に向けて挙党態勢を構築できるかは不透明だ。

 「私どもは総裁選が終わった後も、従来通り『政権のど真ん中』でやっていく」。麻生太郎副総理兼財務相は、甘利氏の幹事長登用が固まった30日、自身が率いる麻生派の会合で強調した。

 同派には河野氏も所属しているが、総裁選では岸田氏と河野氏の両方を支持することをあらかじめ決めていた。さらに麻生氏は側近らを通じて派閥メンバーに岸田氏への投票を促し、決選投票での岸田氏の勝利に貢献。事実上の「見返り」として甘利氏の幹事長起用、さらに自身の副総裁就任を引き出した格好だ。

 最大派閥の細田派も松野博一元文部科学相が官房長官に就く見込みだ。同派は総裁選で高市氏か岸田氏を支持することを決め、1回目の投票ではベテラン議員や参院議員らが岸田氏に投票した。細田派出身の安倍晋三前首相も高市氏を支援しつつ、決選投票では同派所属議員を中心とした「高市票」を岸田氏に振り向けた。

 こうした「論功行賞」は…

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