- ポスト
- みんなのポストを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
約8000キロ離れた南太平洋・トンガ沖の海底火山噴火が引き金となって国内の広い範囲に出された津波警報と津波注意報。気象庁は当初「津波の被害は心配ない」と発表していたが、約5時間後に一転。対応に追われる太平洋側沿岸部の自治体には戸惑いが広がった。いったい何が起こっていたのか。
「いきなりの発表だったので慌てた」「メカニズムが分からないのに……」。16日未明の津波注意報・警報を受けて避難指示を出すなどした自治体の関係者からは当惑の声が聞かれた。
海底火山の噴火は日本時間の15日午後1時過ぎに発生。気象庁は同7時ごろに「若干の海面変動が予想されるが、被害の心配はない」との予報を発表した。だが同11時ごろから津波の観測が相次ぎ、潮目が変わる。気象庁は日付が変わった16日午前0時15分に奄美群島・トカラ列島に津波警報、太平洋沿岸の各地に注意報を一斉に出した。同2時26分に久慈港(岩手県)で1・1メートルの津波が観測され、28分後には警報の対象…
この記事は有料記事です。
残り3073文字(全文3496文字)