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ロシアのウクライナ侵攻は、以前とは質を異にした「論理の通じない不気味な時代」の到来を強く感じさせる。同時に、「歴史」をタイトルに持つこの欄にも課題を突きつける。過去を勝手放題に解釈する者たちに対し、歴史を描く営みはどんな力を持つのか。
歴史の持つ本質的な意味は、「過去を知ることは現在を知ること」というものだ。別の言い方をすれば「歴史を知るとは自分が何者なのかを知ること」となる。20世紀以降の世界の歩みを踏みにじり、自分の立つ位置を捏造(ねつぞう)した勢力の行き着くところを我々は遠からず目撃することになる。
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