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石川祐希

バレーボール男子日本代表主将を務める石川祐希。イタリア1部リーグ・セリエAから世界に飛躍しています。

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野口嵩広トレーナー、寝袋持参で石川祐希と語った夢

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星城高時代の石川祐希選手(左)と20代前半だったトレーナーの野口嵩広さん=野口さん提供
星城高時代の石川祐希選手(左)と20代前半だったトレーナーの野口嵩広さん=野口さん提供

 バレーボール男子日本代表の石川祐希選手(27)=ミラノ=には愛知・星城高時代から12年間、ともに歩んできたトレーナーがいる。愛知県豊橋市で接骨院を営む野口嵩広さん(35)だ。石川選手が拠点にしているイタリアには、寝袋持参で同行した。現地で住み込みながら石川選手と語り合った「世界一」は、野口さんの夢でもある。

第一印象は「シャイで優しい子」

 「トレーナーは、選手のステージごとに代わっていくのが当たり前。一人の選手を高校、大学、プロとずっと担当できることは、巡り合わせと言うしかない。本当に幸せです」

 石川選手との出会いは偶然だった。スポーツトレーナーになろうと柔道整復師の資格を取り、2011年に接骨院で研修をしていた時のことだ。院長から突然言われた。「星城のバレー部のトレーナーに行ってみるか」

 元々、その接骨院は星城高の野球部などをサポートしていたが、バレーボール部の担当はいなかった。野口さんは「インターハイに出ているチーム、というくらいしか知らなかった」というが、二つ返事で引き受けた。

 運を持っていた。

 後に史上初の2年連続高校3冠(全国高校総体、国体、全日本高校選手権)を果たす石川選手らの入学時期と重なった。週に1回、体育館に赴き、ヨガマットなどの上で、体のケアを希望する選手に治療を施した。その中でも、石川選手の第一印象は強く残っているという。

 「少し照れ屋な優しい子で、その頃から…

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