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おんなのしんぶん・安田菜津紀の写心館

  • 豊かさ問い続ける旅

     さびの目立つ鉄扉をくぐり、湿気を帯びた空気のよどみにたじろぎながら奥へと進む。すると鉄格子の向こう側、薄闇の中の瞳が一斉にこちらを向いた。フィリピン・マニラの…

  • 陸前高田の七夕

     今年も待ちに待った季節がやってきた。「七夕」と聞くと、多くの人が7月7日を思い浮かべるだろう。かつては私もその一人だった。あの東日本大震災が起きるまでは。 縁…

  • ISから逃れても

     扉の陰に身を隠すようにたたずみながら、少女はじっと外を見つめていた。白昼の停電でテントの中は、よどむ空気にむせ返るような熱気がまとう。14歳だという彼女は、難…

  • 菜の花の中から

     見渡す限りの黄色、その花たちを包み込むように澄み渡る青空。風にのって蜜のほんのり甘い香りが広がる。背の高い菜の花の中から、絶えず笑い声が響いていた。福島県南相…

  • 念願の再出荷

     寸断された道を避け、熊本県・阿蘇へと続く迂回(うかい)路をたどる。曲がりくねった山道、眼下に広がる大地はほのかな緑に包まれ、駆け抜けていく風はどこか瑞々(みず…

  • この街の宝物

     2011年4月21日、海から吹きつける風はかすかに温かさを帯びていた。春を迎える季節となっても、目の前に広がる陸前高田の街はどこまでもがれきに覆われ、色彩を失…

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