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VXの女たち・正男暗殺

北朝鮮の金正男(キムジョンナム、当時45歳)が2月13日、マレーシアのクアラルンプール国際空港で猛毒の神経剤VXを使って殺害された事件では、インドネシア人のシティ・アイシャ(25)とベトナム人のドアン・ティ・フオン(29)が実行役として起訴された。「いたずらビデオの撮影だと思っていた」と供述し、「工作員」のイメージからはほど遠い女たち。なぜ、どのようにして謎の多いこの「暗殺」事件に関わるようになったのか。素顔と足跡を追った。

  • 法廷編 指示役の捜査、手抜かり

     昨年2月13日午前9時の事件後、被告のシティ・アイシャは現場の空港からタクシーでクアラルンプールのショッピングモールに移動し、リーバイスのジーンズを買った。そ…

    (2018年03月26日 03:14)

  • 法廷編 献身的に支えた男性

     事件直後、被告のシティ・アイシャと交際していたマレーシア人男性(当時26歳)が犯行を手助けした容疑で逮捕された。男性は後に釈放、不起訴になっているが、公判では…

    (2018年03月14日 02:52)

  • 法廷編 「マカオ行きはなくなった」

     事件11日前の昨年2月2日、被告のシティ・アイシャは帰省先のインドネシアからクアラルンプールに戻ると、すぐに北朝鮮の指示役、ホン・ソンハクに連絡を入れた。 ア…

    (2018年03月13日 02:48)

  • 法廷編 加わった「日本人の仲間」

     事件約3週間前の昨年1月21日、被告のシティ・アイシャは「いたずらビデオの撮影」のためクアラルンプールを飛び立ち、カンボジア・プノンペン国際空港にやってきた。…

    (2018年03月12日 03:18)

  • 法廷編 カンボジアでも「撮影」計画

     被告のシティ・アイシャは昨年1月5日に「ジェームス」こと北朝鮮のリ・ジウと知り合うと、翌6日にクアラルンプール国際空港▽7日にKLセントラル駅▽8日にダブルツ…

    (2018年03月11日 02:21)

  • 法廷編 「いたずら」に別動隊

     1月30日公判で被告のシティ・アイシャの弁護人グーイが1枚の写真を提示した。アイシャがラフな格好で男2人と歩く姿が写っている。1人はアイシャの勧誘役で、警察当…

    (2018年3月6日 03:19)

  • 法廷編 車の提供、新たな謎

     事件4日前の昨年2月9日にランカウイ島(マレーシア北部)のホテルで韓国系米国人と面会した金正男(キムジョンナム)は当初、同11日の便でクアラルンプールに戻る予…

    (2018年03月02日 03:36)

  • 法廷編 情報見返りに現金?

     飛行機のタラップを降りると潮の香りが漂ってくる。マレーシア北部のランカウイ島は青い海が広がる国際的なリゾート地。事件5日前の昨年2月8日午後、金正男(キムジョ…

    (2018年02月21日 03:41)

  • 法廷編 長期化の可能性も

     11月30日午後3時40分、今年最後の公判を終えた被告のドアン・ティ・フオンとシティ・アイシャは裁判所庁舎の正面玄関から、武装した警察官に警護されて出てきた。…

    (2017年12月27日 03:40)

  • 法廷編 解毒剤か、持病薬か

     リュック一つで空港に現れて殺害された金正男(キムジョンナム)。所持品からは医薬品も見つかっていて、11月29日の公判で分析に当たった化学者が成分を明らかにした…

    (2017年12月26日 02:09)

  • 法廷編 証拠の服、隠滅せず

     事件2日後の2月15日朝、事件現場に戻って来て逮捕されたベトナム人の被告、ドアン・ティ・フオン(29)は、その2時間後、警察官に付き添われて宿泊先の「スカイス…

    (2017年12月18日 03:19)

  • 法廷編 現場に戻った訳

     「よく似た女の身柄を押さえました」。事件2日後の2月15日朝、クアラルンプール国際空港詰めの警察官から一報を受けた地元警察のフスニー・フセインは、部下5人を連…

    (2017年12月06日 03:08)

  • 法廷編 逮捕時の状況、確認難航

     被告のシティ・アイシャは事件3日後、クアラルンプールの「フラミンゴホテル」356号室で逮捕された。ところが逮捕時の詳しい状況は、警察と弁護側で主張が食い違い、…

    (2017年12月05日 02:55)

  • 法廷編 毒物の恐怖、捜査員にも

     事件3日後の2月16日午前2時半、地元警察の捜査官、ナスリ・マンソール(40)は「犯人が潜伏している」という情報を基に、クアラルンプールの「フラミンゴホテル」…

    (2017年12月04日 02:03)

  • 法廷編 自称「日本人」謎多く

     「日本人と(空港に)来たけど、彼の(これから乗る)飛行機は3時間遅れるんだって。私も来月、日本に行けたらいいな」。被告のシティ・アイシャは1月6日、自身のフェ…

    (2017年11月30日 03:15)

  • 法廷編 自宅捜索、痕跡出ず

     事件直後に逮捕され約2週間の取り調べの末に証拠不十分で不起訴処分になった北朝鮮ビジネスマンのリ・ジョンチョル(47)。11月13日の公判ではマレーシアでの暮ら…

    (2017年11月29日 03:43)

  • 法廷編 外交特権の壁厚く

     クアラルンプール西部の高級住宅街にある北朝鮮大使館。2月13日の事件直後は門の前に多数の報道陣が詰めかけて騒然としていたが、今は静まりかえっている。今月8日の…

    (2017年11月21日 03:02)

  • 法廷編 捜査の手抜かり指摘

     警察幹部のワン・アジルルに対する証人尋問は出廷7日目の7日、弁護側の反対尋問に移った。10月10日公判から続いていた検察による証人尋問では捜査当局に不利な質問…

    (2017年11月18日 03:19)

  • 法廷編 2人の「ジェームス」

     10月2日の初公判以来、捜査当局はなぜか北朝鮮の指示役4人の身元を特定してこなかった。ところが今月6日、警察幹部のワン・アジルルは法廷で一転して「Y、ハナモリ…

    (2017年11月16日 02:39)

  • 法廷編 逃亡先語らぬ警察

     北朝鮮の指示役の一人、「ジェームス」は事件2日前の2月11日昼過ぎ、クアラルンプール国際空港第1ターミナルに併設の「サマサマホテル」にチェックインした。共犯の…

    (2017年11月15日 03:13)

  • 法廷編 指示役、支援受け出国

     6日の公判では、防犯カメラ映像や警察幹部のワン・アジルルの証言から、北朝鮮の指示役をサポートする男らの存在が浮かび上がった。 事件から約40分後の2月13日午…

    (2017年11月11日 03:47)

  • 法廷編 現場近くに「黒幕」

     クアラルンプール国際空港第2ターミナル3階のカフェ「ビビク・ヘリテージ」。店の隅の22番テーブルに腰掛けると、出発ロビーへの人の出入りがよく見える。金正男(キ…

    (2017年11月03日 03:08)

  • 法廷編 当局、変装に疑念深め

     事件発生の約1時間半前の2月13日午前7時半、クアラルンプール国際空港の第2ターミナル3階の車寄せに、ハザードランプを点滅させながら1台の乗用車が滑り込んだ。…

    (2017年11月02日 02:38)

  • 法廷編 変装後、靴で足つく

     10月26日の公判では、警察幹部のワン・アジルルが空港の防犯カメラ映像を示しながら、指示役とされる北朝鮮の男4人の動きを説明した。それを基に、被告から通称「Y…

    (2017年11月01日 03:14)

  • 法廷編 運命、互いに気遣う

     24日、クアラルンプール国際空港の第2ターミナルには覆面姿の武装警察官らが100人以上配備され、朝から物々しい雰囲気になった。金正男(キムジョンナム)殺害事件…

    (2017年10月31日 03:02)

  • 法廷編 共謀者、役割不明も

     「チャン、ジェームス、Y、ハナモリ」。12日の第7回公判で、警察幹部のワン・アジルルが指示役の北朝鮮の男4人に初めて言及した。被告のドアン・ティ・フオン、シテ…

    (2017年10月30日 02:08)

  • 法廷編 カメラに立ち去る姿

     クアラルンプール国際空港3階の出発ロビーにあるカフェ「ビビク・ヘリテージ」は、チェックインの前後に時間をつぶすのにぴったりの場所だ。11日の第6回公判での証言…

    (2017年10月25日 02:57)

  • 法廷編 手を浮かせ逃げる

     金正男(キムジョンナム)や被告のドアン・ティ・フオン、シティ・アイシャの事件当日の動きを克明に記録したクアラルンプール国際空港の監視カメラ映像が11日の第6回…

    (2017年10月24日 03:58)

  • 法廷編 第三の精製方法か

     両被告から検出されたVXの痕跡を巡り、検査手続きに疑問を呈したシティ・アイシャの弁護団に続き、ドアン・ティ・フオンの弁護団は10日の公判で「フオンはVXだとは…

    (2017年10月18日 03:11)

  • 法廷編 検査の不備、追及

     検察が提出したドアン・ティ・フオンとシティ・アイシャ両被告の衣類から検出されたVXの痕跡は、どこまで証拠能力があるのか--。無罪を主張する弁護団は10日の第5…

    (2017年10月17日 02:14)

  • 法廷編 弁護方針、微妙な差

     「被告の女からVXの跡が検出された」。5日の第4回公判で飛び出した化学者の証言は、ドアン・ティ・フオンとシティ・アイシャの弁護団にとって衝撃の一打だった。北朝…

    (2017年10月16日 02:21)

  • 法廷編 初の科学的証拠提示

     5日朝から始まった北朝鮮の金正男(キムジョンナム)殺害事件の第4回公判。休憩に入ると、傍聴していた記者が飛び出して速報を伝えた。「両被告の体や衣服からVXが検…

    (2017年10月15日 03:23)

  • 法廷編 病理学者、死因を断定

     北朝鮮の金正男(キムジョンナム)殺害事件で、高等裁判所に提出された遺体解剖報告書には、猛毒の神経剤VXは目の粘膜や顔から検出されたとの記述がある。VXが分解さ…

    (2017年10月14日 02:53)

  • 法廷編 遺体解剖「外傷なし」

     北朝鮮の金正男(キムジョンナム)殺害事件の公判では、遺体解剖報告書が証拠として提出され、3日になって一部は報道陣にも公開された。英文で11ページに及ぶ報告書に…

    (2017年10月13日 02:42)

  • 法廷編 最高血圧70に急落

     クアラルンプール国際空港で「見知らぬ女2人に顔に何か塗られた」と体調不良を訴えた北朝鮮の金正男(キムジョンナム)は、空港内の24時間診療所「ムナラ・クリニック…

    (2017年10月12日 02:32)

  • 法廷編 勘違いから表ざたに

     「見知らぬ女2人に顔に何かを塗られた」。2月13日の殺害事件当日、クアラルンプール国際空港の出発フロアで突然、顔に液体を塗られた北朝鮮の金正男(キムジョンナム…

    (2017年10月08日 02:36)

  • 法廷編 防弾チョッキ姿で登場

     北朝鮮の金正男(キムジョンナム)(当時45歳)が殺害された事件の公判が行われるマレーシア・クアラルンプール郊外の高等裁判所に、2日午前8時3分、護送車が横付け…

    (2017年10月7日 03:23)

  • /18止 事件翌日にも夢語る

     ドアン・ティ・フオン(29)と北朝鮮のリ・ジヒョン(33)、リ・ジェナム(57)が最後の動きに出た。男2人はいてつくモスクワから2月1日にハノイへ到着。リ・ジ…

    (2017年06月28日 03:53)

  • /17 無実信じ実家で待つ父

     「実家に行く」 テト(ベトナムの旧正月)を前にした1月25日朝、ドアン・ティ・フオン(29)なじみのタクシー運転手(28)に電話が入った。ハノイ中心部でフオン…

    (2017年06月27日 03:44)

  • /16 失敗許されぬ重大工作

     ドアン・ティ・フオン(29)に部屋を貸した住人らが指さした写真はリ・ジウ(30)のものだった。1月5日、インドネシア人のシティ・アイシャ(25)を「いたずら番…

    (2017年06月26日 03:26)

  • /15 路地裏の部屋、謎の生活

     「スタッフの部屋を探している」。3、4階建ての建物が密集するハノイ中心部の路地裏。韓国人だと言って男がその家を訪ねてきたのは、1月初めだった。極めて流ちょうな…

    (2017年06月25日 02:31)

  • /14 勤務先で目立つ存在

     スマートフォンの画面の中に、胸元の大きく開いた真っ赤なドレス姿でほほ笑む女がいた。金正男(キムジョンナム)殺害事件のもう一人の実行役であるベトナム人の女、ドア…

    (2017年06月24日 04:08)

  • /13 取り込み図り拠点作り

     「戦場では常にあなたと共に どこでも、いつでも!」。軍事用通信機器メーカー「グローコム」のウェブサイトは、そんな刺激的な言葉で始まる。国連安全保障理事会専門家…

    (2017年06月23日 03:20)

  • /12 マレーシア有力者の影

     2015年4月、クアラルンプールの北朝鮮大使館に多数の花輪が運び込まれた。故金日成(キムイルソン)主席の生誕記念日「太陽節」(15日)を祝うためだ。朝鮮中央通…

    (2017年06月22日 03:39)

  • /11 外貨稼ぎに「社長」一役

     暗闇に赤と青のネオンサインが浮かんでいた。「高麗館」。クアラルンプールの北朝鮮レストランだ。歌や踊りも担当する北朝鮮出身の美声の女性従業員が言った。「マレーシ…

    (2017年06月21日 03:55)

  • /10 両親思い「ただ祈りを」

     シティ・アイシャ(25)の実家はジャカルタの西約80キロののどかな農村にある。 「実の妹のように親しくしてくれた」 小学校の後輩、ヌルハヤティ・ヌフス(23)…

    (2017年06月20日 02:41)

  • /9 結婚生活あっけなく

     狭い路地が迷路のように入り組むインドネシアの首都ジャカルタの貧困地区。シティ・アイシャ(25)は9年ほど前、この一角に暮らしていた。 住んでいた建物を探し当て…

    (2017年06月19日 02:47)

  • /8 「女優」への階段、暗転

     「♪ハッピー・バースデー・トゥーユー」 事件前日の2月12日夜、シティ・アイシャ(25)はクアラルンプール中心部にあるレストラン「ハードロックカフェ」にいた。…

    (2017年06月18日 03:05)

  • /7 功名心、報酬にひかれ

     「とても美人というのが第一印象。『女優になりたい』と望んでいたが、納得できた」 昨年、共通の友人を介してシティ・アイシャ(25)と知り合ったマレーシア人の女性…

    (2017年06月17日 03:34)

  • /6 帰省で滞在制限回避

     インドネシア・バタム島の中央国際フェリーターミナルは対岸のシンガポールやマレーシアと行き来する人でごった返し、毎日、数千人の利用者がある。「バタム島の母」であ…

    (2017年06月16日 03:23)

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