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音楽の窓から世の中を眺めて

「小さき営み」を伝える力(上)

撮影:寺司正彦 提供:新国立劇場

江川紹子

 オペラの中で、私が最も数多く見ている演目と言えば、「椿姫」だと思う。今年も、パレルモ・マッシモ劇場の来日公演と新国立劇場で二つの違った「椿姫」を鑑賞することができて幸せだった。

 前者のデジレ・ランカトーレ演ずるヴィオレッタは、2幕でジェルモン役のレオ・ヌッチが登場するや、新たなスイッチが入ったようで、表現がさらに豊かになった。他の歌手たちも同様で、舞台ががぜん生き生きし、物語が動き出した。こういう大黒柱のような歌手の存在は、本当に貴重だ。

 新国立劇場の公演は、なんといってもヴィオレッタ役のイリーナ・ルングがすてきだった。柔らかいのに張り…

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江川紹子

えがわ・しょうこ 神奈川新聞社会部記者を経てフリーライターに転身。その後、オウム真理教による一連の凶悪事件などの取材・報道を通じて社会派ジャーナリストとして注目を集める。新聞、週刊誌の連載やテレビの報道・情報番組のコメンテーターとして活躍。近年、クラシック音楽やオペラの取材、アーティストのインタビューなどにも取り組んでいる。Twitter:@amneris84 ‏

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