メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

イタリア・オペラの楽しみ

トリノ「第一次十字軍のロンバルディア人」とミラノの「ドン・パスクワーレ」 1843年初演の2作品を見くらべて

「ロンバルディア人」第1幕、兄弟の和解(前列右がパガーノ役のエスポージト) Ramella&Giannese/Teatro Regio Torino

 すでに80歳に近いジュゼッペ・ヴェルディ(1813‐1901)が書き上げた、千変万化する洗練された音楽に彩られ、悟りの境地にあるかのような洒脱な喜劇「ファルスタッフ」が、ミラノのスカラ座で初演されたのは1893年2月9日のこと。その数日前の2月1日には、ジャコモ・プッチーニ(1858‐1924)の出世作で、近代的なオーケストレーションに支えられた美しく情熱的な音楽があふれる「マノン・レスコー」が、トリノのレージョ劇場で初演されている。この“ニアミス”は歴史のささやかな悪戯のようにも感じられる。

 じつは、似たような新旧のニアミスは1843年にも起きていた。ガエターノ・ドニゼッティ(1797‐1…

この記事は有料記事です。

残り4566文字(全文4866文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 新潮社 「新潮45」が休刊 杉田氏擁護特集で批判浴び
  2. 新潮社 「新潮45」休刊声明全文 「深い反省の思い」
  3. 涼宮ハルヒ 5年ぶり新作書き下ろし短編 「ザ・スニーカー」特別号に掲載
  4. 静岡・沼津 「深海プリン」インスタ映えで話題
  5. シンポジウム 戸田恵子さん 認知症だった母の介護語る

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです