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オーケストラのススメ

~21~ 日本の音楽祭オーケストラを聴く

山田治生

 夏といえば、音楽祭。今回は日本の音楽祭のオーケストラについて述べてみたい。

 日本で最も有名なフェスティバル・オーケストラといえばサイトウ・キネン・オーケストラに違いない。1984年の齋藤秀雄メモリアル・コンサートをきっかけに編成され、92年からはサイトウ・キネン・フェスティバル松本のメイン・オーケストラとなった。2015年に音楽祭の名称が「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に変わっても、国際的にも知名度の高いサイトウ・キネン・オーケストラの名称はそのまま残された。もともとは、齋藤秀雄門下生(その多くが桐朋学園出身者)のオーケストラという性格が強かったが、サイトウ・キネン・フェスティバル松本が開催されるようになってからは、音楽祭の総監督・小澤征爾を慕って、世界中から著名奏者が集う、オールスター・オーケストラになっていった(特に管楽器)。つまり、フルートのジャック・ズーン、オーボエのローター・コッホ、クラリネットのカール・ライスター、トランペットのガボール・タルコヴィ、ホルンのラデク・バボラーク、ティンパニのライナー・ゼーガス、コントラバスのライナー・ツェッペリッツらが参加したのである。サイトウ・キネン・オーケストラは、一人のカリスマ的指揮者のもとにフェスティバル・オーケストラが編成される、世界的な先駆けになったといえるだろう。

 今年も、ヴァイオリンの豊嶋泰嗣、矢部達哉、安芸晶子、竹澤恭子、ヴィオラの店村眞積、川本嘉子、チェロ…

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