環境
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処理水放出後にトリチウムの測定回数増やす計画 速報値も 環境省
2023/2/7 21:05 431文字東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に関し環境省は7日、放出開始直後に周辺の海で放射性物質トリチウムの濃度測定回数を増やす監視計画案を専門家会議に示し、大筋で了承された。トリチウムの分析には時間がかかるため、精度を落とした速報値も公表する。 政府は、トリチウムを含む処理水の放出開始時期を「春から夏
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ごみの写真どんどん送って AIが品目解析して捨て方を案内 千葉市
2023/2/7 15:15 546文字ごみの写真を送ってくれれば、AI(人工知能)が捨て方を教えます――。千葉市は2月からスマートフォンの画像から家庭ごみの品目を判別するシステムの試験運用を始めた。市民が利用すればするほど、画像データをAIが学習して精度が上がっていくため、市の担当者は「どんどん使って育ててほしい」と呼び掛ける。 同市
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中東産油国が注目する水素・アンモニア 日本企業に商機?
2023/2/7 05:00 2664文字世界最大の産油地帯である中東諸国が、脱炭素エネルギーとして注目される水素・アンモニアの製造技術の開発に力を入れている。世界的な脱炭素化が進めば、国家財政を支える原油の需要が減少するためだ。日本にとっても「絶好のビジネス機会になる」(経済産業省幹部)というが、うまくいくのだろうか。 ◇化石燃料の世界
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川崎市、新築建物に太陽光パネル義務化 東京に次ぎ全国2例目
2023/2/6 18:16 219文字川崎市は6日、戸建て住宅を含む新築建物への太陽光パネル設置の義務化を決め、2025年4月の開始を目指すと発表した。23年の第1回市議会で制度概要を報告し、既にある「地球温暖化対策推進条例」を一部改正した上で施行する方針。改正されれば、東京都に次いで全国で2例目となる。都も25年4月に義務化を始める
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カメに「変身」した官僚 恥を捨てて訴えたかった命のはなし
2023/2/6 10:00 2042文字環境省の公式ユーチューブチャンネルに、顔を緑、耳などを赤くペイントした省幹部が登場する動画がある。本人は「恥ずかしいという思いもあった」と話すが、そうまでして画面に出たのは「新たな外来種規制をより多くの人に知ってもらわなければ」という思いからだった。 ◇「ミドリガメ」ペイントで新規制を解説 「法律
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外来種の木 伐採か、保存か 市民「親しみある」 鹿児島・奄美
2023/2/4 13:30 1039文字市民に親しまれてきた外来種の木を切るべきか――。世界自然遺産に登録されている鹿児島県・奄美大島の奄美市で、市が「保存樹」や「保存樹林」に指定しているアカギについて、有識者でつくる市環境保全審議会が「外来種のため指定から外すべき」と安田壮平市長に答申した。ただ、伐採を巡り市民の意見は割れており、市は
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貧富の差が拡大? 賛否渦巻く東京都の太陽光パネル設置義務化
2023/2/4 11:00 3054文字温室効果ガス削減を目指し、東京都は全国初となる新築戸建て住宅への太陽光パネル設置義務化を2025年4月に始める予定だ。22年12月の都議会で改正環境確保条例が成立し、準備を本格化させている。一般家庭向けの気候変動対策として期待する声がある一方、住宅購入者の負担増やパネルのリサイクルなど課題は多く、
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滋賀・安曇川に外来種ケイソウ 近畿で初確認 アユ激減の恐れも
2023/2/2 16:50 806文字滋賀県立琵琶湖博物館は2日、同県高島市の安曇川で、北米原産の外来種ミズワタクチビルケイソウが近畿地方で初めて確認されたと発表した。九州や関東などの河川で大繁殖し、アユが激減した事例があるという。県は繁殖拡大を防ぐため、釣り具などの「消毒」を遊漁者らに呼びかけている。 福井県立大海洋資源生物学部4年
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米軍基地周辺で検出の有機フッ素化合物って?発がん性懸念、規制も
2023/1/31 13:05 864文字在日米軍基地の周辺などで有機フッ素化合物が検出されている。健康への影響や各国の規制についてまとめた。 Q どんな化学物質? A 沖縄や神奈川などの基地周辺の川や地下水、わき水で、国の目標値を超える有機フッ素化合物が相次いで見つかっています。ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS=ピーフォス)、ペ
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有機フッ素化合物、血中濃度 東京・多摩水源、一部住民高く 市民団体発表
2023/1/31 02:05 701文字東京都の多摩地域の水道水源から有害な有機フッ素化合物「PFAS」が検出されたとして、住民の血液検査をしている市民団体は30日、国分寺市を中心とした87人の一部は、PFASの血中濃度が高かったと中間発表した。検査を担う京都大の原田浩二准教授(環境衛生学)は「一部住民は明らかに濃度が高く、水道水が主な
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くらしナビ・環境
雨水利用へ、街中に「ダム」
2023/1/31 02:00 2119文字水は私たちの暮らしや産業に欠かせないが、大雨などで街中に水があふれると深刻な災害をもたらす。地球温暖化に伴って短時間強雨の頻度が増す中、雨水タンクと最新の技術を使って、水害対策と雨水利用の一石二鳥を目指す研究が進んでいる。 ●豪雨対策にも 雨水をためる設備などを製造販売する「秩父ケミカル」の北関東
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気候革命
迫る危機、酒蔵動く(その1) 寒冷地求め1500キロ、北の大地へ 気温上昇、仕込み困難に
2023/1/30 02:03 1437文字北海道・大雪山系旭岳のふもと、東川町にある酒蔵で日本酒の仕込みが続いている。鉄骨2階建ての真新しい蔵は雪に覆われ、この季節は最低気温が氷点下10度を大きく下回る日も珍しくない。地吹雪で周辺の道路が見えなくなることもある。 酒造りを担うのは、1877年に創業した「三千櫻(みちざくら)酒造」だ。岐阜県
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気候革命
迫る危機、酒蔵動く(その2止) 温暖化「山田錦」に影 稲穂、倒伏する地域も
2023/1/30 02:02 2456文字<1面からつづく> 地球温暖化に適応し、新天地で新しい地酒を誕生させている事例がある一方、兵庫県では伝統ある地元特産の酒米に気候変動の脅威が迫る。 倒れんばかりにこうべを垂れた黄金色の稲穂をコンバインが刈り取っていった。2022年10月中旬、兵庫県加西市の田で収穫を迎えていたのは、酒米の王者と言わ
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熱中症対策、法定化へ 冷房施設開放義務付け 環境省
2023/1/29 02:01 744文字地球温暖化で熱中症のリスクが高まっていることを踏まえ、環境省は対策強化の方針を盛り込んだ気候変動適応法改正案を今国会に提出する。これまで熱中症対策を規定した法律はなく、行動計画などを法定化し、国を挙げて発症や重症化予防に取り組む。2024年の施行を目指す。 ◇温暖化、リスク増 国内の熱中症による死
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「くやしい判決」 横須賀市の石炭火力発電所、建設停止求めた市民
2023/1/27 21:55 1193文字石炭火力発電は他の化石燃料と比べても二酸化炭素(CO2)排出量が多く、世界的には廃止や削減の動きが広がる。一方、現在も新設やリプレース(建て替え)が続く日本。神奈川県横須賀市で進む石炭火力発電所建設を止めるために地元住民らが国を相手に起こした訴訟で、東京地裁は27日、住民らの訴えを退ける判決を言い
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地球温暖化、ビールの味が変わる前に 品種改良や技術開発急務
2023/1/27 17:37 1085文字地球温暖化は、世界の農作物の生産現場で品質低下や収量減といった被害をもたらし、今後深刻化が懸念される。影響を受けるのは酒の原料も例外ではなく、ビール業界はホップの品種改良や栽培技術の開発を急いでいる。 ◇高温や乾燥「苦みや香り減る」 北海道中央部の上富良野町にあるサッポロビールの研究ほ場では、新品
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シアン流出巡り、日鉄を家宅捜索 千葉海保
2023/1/27 02:01 278文字日本製鉄東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)から工場敷地外に基準値を超える有害物質のシアンが排出されたとして、千葉海上保安部が日鉄本社(東京都千代田区)やこの工場を水質汚濁防止法違反容疑で家宅捜索していたことが、同保安部などへの取材で判明した。 関係者によると、家宅捜索は24~26日に行われた。同
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有機フッ素化合物 13都府県で目標値超 国、注意呼びかけ
2023/1/26 02:01 520文字環境省は24日、泡消火剤などに含まれ、有害性が指摘されている有機フッ素化合物「PFOS」「PFOA」が全国13都府県の河川や地下水など81地点で国の暫定目標値を超えていたと発表した。同省は目標値を超えた水の多くは飲料用ではなかったとしているが、長期間の飲用で健康に害を及ぼす恐れがあるとして、各自治
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いきものと生きる
異常な密が病気を呼ぶ=五箇公一
2023/1/26 02:00 1253文字このコラムで何度も紹介しているが、筆者は元々ダニ学者である。大学生から企業の研究所勤務時代にかけての研究対象が、植物に寄生する「ハダニ」だった。 ハダニはさまざまな農作物の葉や果実に付着して、その汁を吸う。放っておくと猛烈に増殖し、植物を枯らしてしまうこともある。筆者は、この害虫の生態や遺伝を調べ
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川崎市、コンビナートを脱炭素化へ 世界の工業都市と情報共有
2023/1/25 04:30 606文字川崎市が、臨海部にあるコンビナートの脱炭素化を目指す取り組みを進めている。20日には、産業集積地の脱炭素化に向けて各国と情報共有する世界的なプロジェクトに、日本の自治体として初めて参加することを発表。市は「世界にある先進的な知見やアイデアを参考にしていきたい」としている。 プロジェクトは、スイスの
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