米国の大手インターネット検索会社グーグルが進めている、書籍を電子データ化しインターネットで閲覧できるようにするデータベース化事業について、「評価しない」人が6割に達することが25日まとめた毎日新聞の「第63回読書世論調査」で明らかになった。
データベース化事業を「評価しない」は60%で、「評価する」31%のほぼ倍。若い年代では評価する声も多く、10代後半は「評価する」46%▽「評価しない」51%。20代は「評価する」47%▽「評価しない」49%と、大差なかった。
評価しない理由は「ネットや携帯で本を読むと目が疲れそう」が37%で最も多く、事業の内容よりインターネットで本を読むこと自体に否定的。このほか「本の売り上げが減って出版業が衰退するのではないか心配」26%、「日本の作家の著作権が守られるのか心配」18%など。
一方、評価する理由は「書店や図書館に行かなくても読める」の41%がトップ。「空き時間に読めるので便利」が24%で続き、利便性が高く評価された。
また今年は太宰治と松本清張の生誕100年だが、これをきっかけに作品を「読もうと思う人」は、太宰、清張とも「時間があれば読もうと思う」も含めて44%に上り、高い関心を集めた。
調査は9月11日から3日間、全国の16歳以上の男女4800人を対象に留め置き法で実施し、2771人から回答を得た。回収率は58%。【山口昭】
毎日新聞 2009年10月26日 東京朝刊