5日に亡くなった俳優の緒形拳(本名・緒形明伸)さんの密葬が7日、東京都内の斎場であった。葬儀後、俳優の長男・幹太さん、次男・直人さんが会見を開き、死因が肝臓がん破裂の出血だったことを明らかにした。幹太さんは「仕事人間だったので、肝臓がんだったことは家族にしか言っていなかった」と話した。
2人の説明によると、拳さんは、8年前に肝硬変になり、4~5年前に肝臓がんに移行。4日夕、拳さんが「(体調が)おかしい」と言うので、病院に行って肝臓が破裂していることが判明した。5日午後11時53分に、妻、子供、孫と俳優仲間で親友の津川雅彦さんにみとられ、眠るように亡くなったという。
幹太さんは「一家の大黒柱だった。家ではすごく家族を大事にしてくれた」と振り返った。また、直人さんは生前、「(病気のことがあり)気が気じゃなかった」と体のことを心配していたという。亡くなって「父は、あまりにもでかい存在だった。俳優としても、父としても尊敬している」と憔悴(しょうすい)した様子で話した。
典江夫人が喪主となって近親者のみで行われた密葬の祭壇には拳さんが生前記した「雪月花」や「不惜身命」などの書が飾られた。戒名は「天照院普遍日拳居士」。遺影は06年2月に出版した「緒形拳を追いかけて」(垣井道弘著・ぴあ)の表紙写真が使われたという。後日、「しのぶ会」を開く予定。【細田尚子】
2008年10月7日