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永作博美:屋久島の過酷ロケも「みんなで笑うようになった」 2時間ドラマ「いのちの島」

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 女優の永作博美さん(39)が6日、主演する2時間ドラマ「いのちの島」(TBS系23日午後9時放送)について語った。世界遺産の屋久島で、さまざまな悩みを抱えた5人の生徒や自分の内面と向き合っていく教師志望の女性を演じた永作さんは「(撮影で)山に登ったり、台風がやってきたりして、『島だからしょうがない』と思い、ちょっとずつ力が抜けていく感じがあった。『がんばんなきゃ』という気負いが、『自分は自分なんだな』というふうに溶けていく。言葉で説明するよりも、生きることに厳しい大自然の方が、そのことを体感できるのかな」と振り返った。

 ドラマは、屋久島に実在する通信制の高校をモデルに描かれたもので、教師になる夢に破れ、勤めていた塾も倒産し、恋人にも振られた神野めぐみ(永作さん)が、通信制高校の教員採用試験のため屋久島にやってくる。自殺未遂を繰り返す桜井まどか(山下リオさん)や受験に失敗した新見トオル(池松壮亮さん)、植木職人の牛島泰一(林剛史さん)、リストラにあった徳田勇(尾美としのりさん)ら10~50代の生徒と、キャンプやゴミ拾いをしながら徐々にうち解け、ウミガメの産卵場所が破壊される姿や、縄文杉を見るために分け入った原生林での出来事など屋久島の大自然の体験を通じて、それぞれの生き方を見つめ直していく……という物語。

 永作さんは撮影の様子を「縄文杉まで行くだけで大変なのに、そこに台風だったりとか停電だったりとか、どうしようもないことが多くて、厳しさを体験した。そういう意味で『生きるって大変だな』という人生観を得て帰ってきた。人間一人じゃ何もできないんだなということがよく分かった。最初に一番大変な縄文杉まで行かなきゃいけなくて、肩書とか関係なしに全員で片道5時間半ぐらいかけてただただ登った。その達成感が団結力になって、車がパンクするとか、あり得ないことや過酷なことが起これば起こるほど、みんな笑うようになっていった。大変だけど、気持ちのいい撮影現場だった」と振り返った。

 作品について永作さんは「生徒役の5人と対峙(たいじ)して、10個の命があったら、そこにどれだけの気持ちが隠されているのか、数え切れない細かな気持ちが隠されているんだなということを思い知らされた。人対人、『人と生活しているんだ』ということを改めて考える機会にしていただければうれしい」と話し、役作りについては「自分の内面にあるものでしか(役を)作れないなというのを確信している。毎回、経験や潜在意識から絞り出している気がする。(そうでないと役に)立体感が生まれない気がして」と話した。

 また、この作品で「人は面白いな。生きることは面白い。どれだけ分かったつもりでも隠されていた細部が見えてくると感じた」と言い、「お芝居することを死ぬまで続けられれば」と笑顔を見せていた。【服部美央】

 2009年11月6日

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