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第18回 ついに開演「ZED」に興奮

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レッドカーペットで「ZED」登場キャラクターに囲まれる小栗旬さん=2008年10月1日、小座野容斉撮影

 “太陽のサーカス”シルク・ドゥ・ソレイユ。そのエンターテインメントを堪能できる日本初の常設劇場「シルク・ドゥ・ソレイユシアター東京」が10月1日、東京ディズニーリゾートに誕生した。初日開かれたオープニングセレモニーに、“いま最も旬な男”俳優の小栗旬さんも駆け付け、待ちに待った初演目「ZED」を堪能した。

 ◇

 10月1日、天気予報では雲行きは怪しいはずだったのに、シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京の周辺は、気持ちのよい秋晴れに恵まれていた。夕方から正面エントランス前でオープニングセレモニーが始まり、午後5時を回ったところで、主催者がオープニング宣言をすると、音楽とともに正面を覆っていた幕が取り払われて、中から「Zed」や「シャーマン」、バトントワラーの稲垣正司さんふんする「ジン」など、『ZED』の登場人物たちが飛び出した。まさにこの物語が動き出したことを告げる、期待を抱かせるパフォーマンスだ。

 午後5時半になると、エントランスまでの緩やかなスロープに敷かれた長いレッドカーペットに、招かれた各界の著名人が姿を見せ始めた。開演までの約1時間半の間に三々五々登場したその数は、小栗さんを含めて約80人。後半からはクラウンたちも現れて、ゲストとカメラの前でポーズを取ったり、人波が途切れた時には、待ち受ける報道陣を楽しませてくれたりしていた。

 午後5時を回ったところで、いよいよガラプレミア公演が開幕! クラウンの2人が舞台上に置かれた分厚い本を開くと、タロットカードの世界から抜け出してきたキャラクターたちが天空から、地下から、そして舞台を覆う半円形の天球儀アストロラーベの経線と緯線の間からも現れて、Zedと観客の私たちをめくるめく超絶不思議世界へと誘う。夢のように幻想的でありながら、そこで繰り広げられるアクロバットは、どれもが正真正銘の真剣勝負の人間業。8月から始まったトライアウトのころと比べても、より磨き上げられていて、あっという間に時が過ぎて行ってしまった。

 感動的なフィナーレの後、何度目かのカーテンコールで、Zedが客席に駆け下り、演出のフランソワ・ジラール以下クリエイティブ・スタッフたちを舞台上に引き上げると、スタンディング・オベーションの観客の拍手が、一層大きくなった。こうして、感動と熱気に包まれた素晴らしい初日の幕は下りた。

 終演直後の小栗さんの表情も、いきいきしていた。「興奮しました。すっごくよかった。アーティストはみんな逃げ場がない素舞台の上で、ひとり限界に挑んでいる。ウソがないし、何も隠しようがない。ただただ、自分の肉体だけで――。『O(オー)』みたいにセットのすごさで見せるのもダイナミックだけど、僕はやっぱり、こういうほうが好きですね。また観たいです! 正面からだけでなく、いろんな方向から」

 「おもしろかった!」と心から感動していた小栗さん。今夜の観客も、きっとみんな同じ想いを抱いていたはずだ。(伊達なつめ)

 2008年10月2日

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