家庭用ゲーム機のオンラインRPGの市場を切り開いた「ファンタシースターオンライン(PSO)」の流れをくみ、PSP用として生まれ変わったのが「ファンタシースターポータブル」だ。警護組織で研修を終えた新人が、スペースコロニーで発生したトラブル鎮圧のために出動。そして陰謀に巻き込まれる物語が展開される。
PSOの続編「ファンタシースターユニバース(PSU)」を基に、複雑なシステムを見直してPSOへの“原点回帰”を図っている。特にPSUと違い、キャラクターのレベルを上がりやすくしたり、敵モンスターの強さを緩和するなど、初心者でも遊べる方向に変更された。
4人同時の通信協力プレーができる点で、PSPの大ヒット作「モンスターハンター(MH)」シリーズと比較されるが、まったく別ものだ。MHのだいご味は、巨大なモンスターと真剣勝負をすることにあり、反面アクションゲームに不慣れな初心者が苦労することもある。一方「ファンタシースター」は簡単操作で連続攻撃を繰り出し、多数のモンスターをなぎ倒していくそう快感にあるため、MHにあった“壁”がない。もちろん、気になる点はある。協力プレーでの動きの鈍化、一気に簡単にしたゲームバランスだ。アクションの作りにも、もう一工夫あって良かった。しかし、誰もが気軽に楽しめる「選択肢」が生まれたことを素直に評価したい。
ファンタシースターポータブル(PSP)1~4人用 CEROレーティングB(12歳以上対象) セガ 5040円 7月31日発売
◇著者プロフィル
山科明之進/関西在住のフリーライター。ビジネス書からコミックレビューまで幅広く執筆。面白いマンガ、素敵なゲームを多くの人に紹介することが生きがい。
2008年8月25日